MTDDC Meetup KYUSHU 2013 個人感想(9階)

top2013_0202.jpg 1月26日土曜日 博多シティ(博多駅)の9階と10階でMovable Typeのカンファレンス
MTDDC Meetup KYUSHU 2013が行われました。

九州初のイベントということもあり、どれだけの人が集まるかは未知数でした。そんな不安もありましたが、当日はなんと100名の方にご参加いただけました!
会場では若い方の姿が目立ち、新しい風となる方が興味を持っていただいことは大変嬉しい限りです。

そして、時刻は13時。
実行委員長の青木さんがオープニングの挨拶を行いいよいよスタートです!

それでは各セッションごとの感想を書き留めていこうと思います。

■当日のタイムテーブル

各セッションへ移る前に9階の会場でシックス・アパート 関社長のキーノートスピーチを視聴しました。

キーノートスピーチ

「高まるネットの重要性 ~ ソーシャル・スマホ・クラウドとネットビジネスの今後」

シックス・アパート株式会社 関信 浩さん

WEB(ネット)を取り巻く環境と、サービスを提供する側の知恵として、覚えておくべきポイントを重点的にまとめられておりFacebook,Twitter,Google,テレビなど発信力を比較したグラフなどは、興味深い内容でした。
瞬発力のあるSNS系とロングテールなgoogle(検索エンジン)など、数字で見る特徴には説得力がありました。
スマートフォンなどのデバイスが普及し、日々の生活の中でネットにふれる時間が増え、尚且つユーザー自身が情報を配信しやすくなった昨今。WEBサイトにおいては、その点を考慮した作り、サービスが必要なのは言うまでもないことを再認識しました。


それでは各セッションへ入っていこうと思います。
※自分はタイムキーパー兼音響、室内管理の為常時9階にいたので、9階で行われたセッションについて書いていきます。

9階ではデザイナー&デベロッパー向けにMTを中心としたセッションが組まれていました。

セッション(1)

「MTフル活用に役立つプラグイン」

フリーライター 藤本 壱さん

藤本さんはMTを活用するうえでは欠かせない方だと思います!
なぜなら、MTで使用する便利なプラグインや情報を提供している「The blog of H.Fujimoto」の中の人だからです!
今回のセッションではMTをCMSとして活用する上での、便利なプラグインをご紹介頂きました。
主なプラグインはフォームまわり管理画面のカスタマイズMTOSで使用できるカスタムフィールドなどです。
※MTOSとはMovable Typeのオープンソース版の事です。

ご紹介いただいたプラグインは有償ですが、これを「初めから作る」と考えた時の労力と信頼性を考慮すると、決して高いとは感じないと思います。


続いて

セッション(2)

「あなたの知らないMovable Type- MT is a Software framework」

アルファサード株式会社 野田 純生さん

野田さんと言えばMTの高位版とも言えるPowerCMSの開発者。
そして、多数のプラグインも配信されておられます。

個人的にはテンポの良いプレゼンと、PowerCMSのデモを見た時の衝撃は感動を覚えました。
それと(あくまで個人的な印象ですが)野田さんといえば「ライブコーディング」という印象があります!
以前福岡で行われた「MTCafe」でもライブコーディングを披露されたのですが、この度のセッションでもライブコーディングに挑戦!

セッションの内容は、普段デザイナーがふれることは無いと思う、MTの構成ファイルの説明と解説、管理画面内のメニューへオリジナルメニューを出力など、人に聞こうとしてもなかなか聞くことが出来ない部分のお話されました。
ディープなお話だけに少々ハードな内容だったかもしれません。

が!しかし、(←ここ重要)

切り口変えて考えると、ある程度の構成ファイルを把握することでカスタマイズの道すじが見える。という事が把握できる内容でした。
システムファイルを触るのはなかなか勇気がいることですが、こういう説明があることによってハードルが下がるのと、作業時間を見積もる目安になるではないかと思いました。
合間合間の「ライブコーディング」は大変...という印象がありました。
それでもライブコーディングは今後も続けてほしいです!目の前で起こる臨場感を共に共有できる素晴らしさ!に、感謝です。


次は

セッション(3)

「Movable Typeだから広がる!地方WEB制作会社の可能性!」

株式会社EWMファクトリー 福島 史也さん・遠田 浩太さん

MTにふれる機会が増えた時に思った事があります。それは「Movable Typeを身近する為に何が重要か」という事です。そして個人的に考える重要な点として、制作の人間がMTにふれることが重要だと兼ねてから考えておりました。「MTとは何か」を周知する共に、制作する人間が増えないと、いざ案件としてきた時に対応できないからです。

このセッションでは、
・福島さんによるMTの特徴と実績そして制作現場への橋渡し。
・遠田さんによる実際に業務を行う上でのスキルとメリット。
を、ポイントにお話をされました。

はじめに福島さんより東京の案件を地方で請け負うメリット。受注型ではなく提案型としてのあり方という内容でお話が進みました。
事例紹介の中で、3,000ページのWEBサイトを一ヶ月半で企画から構築まで行ったという事例には驚きました。
もちろんハンドリングする人間のスキルも求められますが、プロジェクトを進行するうえでは情報共有やある程度の分業制など効率面を効力した体制が必要になるかと思います。その橋渡しとして、活用できるのがMTということです。
確かにノンプログラマー向けのCMSで、ある程度のコツがつかめれば、カスタマイズも可能なMTですが、小規模から中・大規模サイトにも柔軟に対応できる事を実感しました。
※コアな部分のカスタマイズを検討する場合はエンジニアさんの出番です!
しかし、一ヶ月半とは。。。早いです。
そして、MTを橋渡しとして活用する上で、現場はどの様に動き、どの様なスキルが求められるかを遠田さんが解説されました。

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発表スライド(PDF)

制作に携わる者としてはなかなか刺激的なセッションでした。
難しい課題ではありますが「そのWEBサイトは誰のため」を考え、形にする喜びがクライアント、ユーザーそして現場で共感すすることができる。というプロジェクトに感動しました。
(率直に自分も一緒にお仕事をやってみたいと思いました!)


最後は、

セッション(4)

「本当は怖くないMovable Typeプラグイン開発・はじめの一歩」

アイデアマンズ株式会社 宮永 邦彦さん

ガラケーが主流だったころ、アイデアマンズさん提供している「ケータイキット for Movable Type」を業務で使用させていただきました。
また、宮永さんは福岡でMTのセミナーがある時はお越しいただくことが多く、毎回セッションを楽しみにしているスピーカーのお一人です。

そんな宮永さんですが、セッション直前の表情が険しくなっていました。どうしたのかと伺うと「野田さんとモロ被り...(苦笑)」との事です!?
実際に視聴した感想としては、内容は似ていましたが、デザイナーよりの構成で「MTをさわれる方なら、これを把握していれば管理画面でのメニュー追加と、メニュー先のページを作成できるよ!」という流れでまとめられていました。
はじめにPerlのお作法を解説していただき、その後は実際にファイルを編集しながら、ポイント、ポイントで解説があり分かりやすい内容でした。 後は実際に制作する人が拡張していくところだと思いますが、入門編としては受け入れやすいと感じました。


■まとめ

9階のセッションは、MTに関わる人にはポイントをついた内容だと感じました。
もう一度セッションの内容を見てみると、制作効率を上げる為のプラグイン紹介、システム部分のお話、実績と人材にスポットを当てたお話など普段は聞けない内容だったと思います。

また、3つのセッションで「管理画面のカスタマイズ」というキーワードがあります。
「CMSは誰の為にあるべきか」この問いかけに、沢山のキーワードが返ってくると思いますが「ユーザーの為」というワードは大事だと思います。そのユーザーにあった管理画面を用意してあげることがワンランク上の優しさなのかなと感じました。

「MTって何?」という疑問を持っている方には、すこしとっつきにくいところもあったかも知れませんが、それをカバーするだけのボリュームはあったと思います。


4セッションの後にはLightningTalk。そしてスピーカーの皆様とスタッフ一同で記念撮影を行いました!
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そして一路懇親会会場へ
懇親会の参加者は50名近くになり、それぞれ話が盛り上がっていたようです!
※当時のレポートや懇親会の様子などは、オフィシャルのブログで掲載する準備が進められているので乞うご期待ください!
最後になりますがMT:Fukuokaの活動(勉強会や懇親会)は下記のアドレスで告知して参ります!
http://fukuoka.mt-kyushu.net/