html5のセミナー:HTML5 Tech Talk @Fukuoka

top2010_0425.jpg4月24日(土)html5のセミナーが開催された。


HTML5 Tech Talk @Fukuoka
http://html5-fukuoka.jp/
(2012.11.08の時点ではなくなっています。)

公演してくださるスピーカーの方々は大変豪華だった。
正直名前だけを聞いてもピンとこなった訳だが、セミナーが進むにつれて分かった。

ここからは私の印象に残った事をあげていこうと思う。

セミナートップバッターはGoogleの及川さん。
WEBがプラットフォームになり、サービスを提供していく事や日頃使用しているGmailなどがクラウドサービスであることなど最近よく耳にするけど実際は「なに?」という疑問を、容易に伝える方法を学んだ。

OpenWeb Technology 白石さんの公演冒頭で言われたFlashに出来なくて、HTML5で出来る事がある。
この一言には大きな転換要素があるように感じた。
技術、表現、インタラクティブどれをとっても、Flashにはまだまだ可能性がある。
しかし、Flashを利用するにはFlashplayerが必要になる。
そのプレイヤーを利用せずに同じサービス、感動をブラウザだけで楽しめるのであればこれは、画期的な事この上ない。と、思った。

OperaのダニエルさんはW3C-WEB標準とHTML5の重要性など。
最近WEB標準にも興味があり、バリデーションチェックなどはよく使用している。WEB標準の重要性はHTML5に限らず、ユーザーがブラウザーを選べる事や、製作サイドで一つのWEBにかかわる人の意識統一、ソース管理レベルまで考えると、このWEB標準というのがいかに重要なのかが再認識できた。
この他にも、HTML5を通したデモを披露してくれた。
このデモというのが、画面の横幅(width)が変更する事で、適用するスタイルシートの内容を変更できるとモノだった。
通常この考えは、画面の幅をjavascriptで取得して、セットした画面サイズになると、適用させるスタイルシートの値を変更するというのが一般だと思うが、HTML5ではスタイルシート内に画面の横幅を設定し、その値になったら内容を適用させる事ができる。
そのシンプルなコードと、アクティブに適応されて画面内部のレイアウトが変化していくのは感動を覚えた。
iphoneをターゲットにブラウジングを行ったとき、表現の幅が広がる事を考えさせる内容だった。
※スタイルシートcss3.0

同じくOperaのAnneさんはHTML5とCSS3.0を使用したデモを中心とした内容で、見ごたえがあった。
簡単なインタラクティブなサイトならHTML5とcss3で表現できる事を実感した。

最後に主催の下川さんは、私たちにとって一番気になるhtml5,css3がビジネスになるか?というテーマだった。
今回体験したセミナーでhtml5,css3の素晴らしさを知ることが出来たが世の中的に見たとき、ユーザーの環境は横一線ではなく、いろいろなブラウジング環境があり、IE(6)というまだまだ切るには困難な環境も多数あることが製作サイドの頭痛の種だ。
何事もやり方しだいで可能性が出てくるが、今後もここは静かに大きな課題になりそうだ。

最後になるが、私的な考えとして世の中的にはHTML5,css3への移行は感じられる。
問題のIEも9から、html5,css3をサポートするとの事。
しかし、この9が動く環境はVista以降。つまりXPはきられることになる。
※XPのデォフルトブラウザはIE6だったと思う。
OSのシュア率を考えてもVistaよりXPが多いと思う。Vistaで転んだ以上、IE6をデフォルトブラウザにもつXPのシュアが多い事は、いつまでもIE6の影を引きずることになる。
経営的戦略も見えるが、IE6を抹消する為にマイクロソフトがとった手段としてOSレベルで使用ブラウザの制限だと思う。
かなりMSよりのポジティブな意見だと思うが、このセミナーでもGoogleの及川さんが言っていた
「ユーザーはPCを利用してなにをするのか=インターネット」という構図を考えると、何気に納得する自分がいた。

また、アップもiphone,ipadへのFlash未対応も、html5,css3を意識した事だと私は思っている。
近い将来、html5,css3が標準になる可能性も感じる事が出来たセミナーだった。

また、機会があれば参加したいと思った。