future sync vol.2に行ってきたと。

top2012_0526.jpg5月19日(土)にfuture sync vol.2に参加してきました。
あれから一週間が経ちます。やっと書き留める作業です。

IT業界の人が集まっていろいろセッションを視聴するという内容です。
やはり、こういう大会に参加することは大変刺激になりますね。
 
■future sync vol.2
 
■タイムテーブル

参加はオープニングからクロージングまで堪能しました!

ちなみ参加したセッションは
13:45-14:30 DESIGN, IT's all in my head!(クリスさん)
14:45-15:30 お仕事のための3DCG くまモン編!(橘髙さん)
15:45-16:30 「楽しさ」を中心に考えるモノづくり(藤岡さん、宇佐美さん、中島さん)
16:45-17:30 ユーザーエクスペリエンスを考えよう(西嶋さん)
の4本です。
 
自分が感じたこと、考えたことを中心にまとめていこうと思います。
 
■DESIGN, IT's all in my head!
講師はクリスさん
 
テーマは
「なぜ?」「他の手段は?」といった問いからスタートする、UI/UXデザインの話! 
 
このテーマは私的に視野を広げる要素が沢山含まれていました。
デザイン概論に近い印象を受けましたが、ユーザーを軸とした内容だと感じました。
 
印象に残ったのが
 
・目的に達成するまでの道のり:ランダムか直線的か(デザインする上でステップ上に組み上げる)
 クリエティブな発想はすばらしいが、過去に戻るのは大変
 ユーザーインタフェースを考える上では直線的(論理的)に組立いくのが好ましい
 
・デザインは問題を解決する方法
(自分もこの考えをもっており、再認識できました。)
 
・ユーザーインタフェースは見た目だけではなく、問題を解決するまでの「ユーザーの効果的な行動」を考慮することが大事
 
そうか、ユーザーインタフェースを考慮したデザインは、それがそれであるという認識をユーザーが
持つことが重要で、デザイナーはユーザーの「効果的な動作」も考慮したデザインを提供しなければならない。
効果的な動作を考える上で大事なプロセスが「コミュケーションデザイン」という考え方。
ユーザー(目標)→タスク→ツールを利用→ユーザーが望む結果が生じる=効果的な動作
具体的には下記の一連の流れがインタフェースであり、デザインという事。
 
外が熱い:ユーザー→室温度を下げたい(欲求:タスク)→クーラーを使用する(ツールを使用)→室温が下がる=問題解決
 
最後に「なぜ?」という考えには二通りある感じがしました。
WEBでデザインする上で「なぜ」そうしたのか。という内容は重要な要因だと思います。
要望にそったデザインを作る上で、デザイナーの感性、個性を伝える上では「なぜ」という表現は必須だと思います。
 
もう一つの「なぜ」はユーザーの立場になっての「なぜ」だと思います。
ユーザーは「なぜそう思ったか」という視点があれば、「他の方法」が見えてくるかもしれません。
もしくは真に必要とされるモノが見えてくるかもしれません。
ユーザーが真として必要とする要素を考える上でもユーザーの事を知ることは重要だと思いました。
 
「なぜ」を2つに分けて考えましたが両者とも「ユーザーの効果的な行動:ユーザーインタフェース」を
考えたデザインに着地することが大事だと感じました。
 
この他にもデザインとUIの関係には人の心理が関係している点、人の記憶が形作る認識だったりとこの
 
■お仕事のための3DCG くまモン編!
講師は橘髙さん
 
同じ制作会社で部署は違えども苦楽を共にした橘髙さん。通称きっちゃんが今回は壇上に上がる事を知ってから
テンションがあがりました。知っている人が講義を、昔の印象を知る者がそれを見るというなんとも
嬉しい光景でした。
内容は実務を通して、社会人の心得と3DCGで仕事をする上で注意する点など、学生さん向けの内容が
うまくまとまっていたと思います。
"ほうれんそう"の大切さ、業務のやり取りなど経験を通して出る言葉には重みがあり、受講者の方も皆
真剣に聞きいっていました。
日頃から業務に携わっているモノとしては"当たり前の事"かもしれませんが、当たり前として頭が、体が認識するのは日々の生活から習得するものだと思います。
その事を改めて実感することができる講義でした。
 
 
■「楽しさ」を中心に考えるモノづくり
 
このセッションでは楽しさをコンセプトに(株)anno labの活動内容を視聴しました。
はじめにフォルクスワーゲンのCMを見ました。

※公園のゴミ箱に仕掛けをして、ゴミ箱を捨てるとどこまでゴミが落ちていくという仕掛け行った内容です。
実際これで公園からゴミの数が減ったらしいです。
 
確かに自然とゴミをもう一度ゴミ箱に入れたくなる仕掛けですね。
 
この他にはAnno Perfume Global Site Projectでのオリジナル映像やアナログアニメーションの紹介など、作り手が楽しむことで生まれるクリエティブな発想や人とのつながりについて視聴しました。
 
 
■ユーザーエクスペリエンスを考えよう
講師は西嶋さん
 
最後のセッションです。
はじめにセッションを受けて感想は
「UXを考えるような案件はあまりない。」
「UXを考えないといけないようは案件は、UXを考える前にプロジェクトメンバーの個性を把握することが重要」という話だと感じました。
 
>UXを考えるような案件はあまりない。
この一言を「だからこそUXについて聞ききたい」と思うか「言われて見れば確かにそうかも」と
思うか。自分は後者でした。
 
例えば最近WEB案件でUXについてじっくり考えた案件はあったかと聞かれると、そういう案件はなく
レイアウトに関しては、一般的なグリッドデザインをベースしたサイトやナビゲーションや導線なども
ボタンと認識される要素やコンテンツ間の導線も沢山の側面から検討した訳でもありません。
 
書いていて少し恥ずかしくなりますが、手を動かす前に案件の内容は自分になりに理解してから手を動かすのですが、UXレベルまでは考えていないような気がします。表現を当たり障りの無いところを進んでいる様な気がします。効率や速度、案件をさくさくと回す為に見についてしまった感覚ですが、こればかりに頼っていることに危険を感じました。
 
WEBサービスやアプリといったモノを作るときにはUXを考えて、沢山の人が同じ認識で同じ価値を
得ることが重要なのかもしれません。それを満たすためには沢山の側面から検討する必要があり
それ自体はチームで解決すべき問題。だからこそ、チームを組む人の個性を知ることで最高のパフォーマンスが発揮することができ、より素晴らしいUXを見つけることが出来るという話だったと思います。
 
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最後のエンディングセッションは1人3分の持ち時間で行われるライトニングトークでした。
これはこれで個性豊な方ばかりで笑わせてもらいました。

※博多女子が「future sync vol.2に行ってきたと(^^)」と、言うと可愛いかも。と、ふと思い今回へw
(内輪ネタ)
 
来年はfuture sync vol.3が開催されることを期待せざるを得ない
ボリュームでした。